新疆で暴力事件発生 背景に宗教迫害

【新唐人日本2012年3月1日付ニュース】28日、中国の新疆ウイグル自治区で暴力事件が発生し、12人が死亡。現在、事件に関する情報は、中国当局が発表した情報のみです。最近、新疆では宗教迫害が激化し、烏蘇(ウス)地区では家庭教会の信者30数人が逮捕。阿克蘇(アクス)地区でもイスラム教徒数百人が逮捕され、2000人あまりが罰金を課せられました。

新疆自治区の西南部に位置するカシュガル(喀甚)地区カルギリク(葉城)県で28日、暴力事件が発生。政府系メディア新華社によると、10人が暴徒に刺し殺され、一般市民も負傷し、警察が少なくとも暴徒二人を射殺したと報道。イギリスBBCは、似たような事件において、中国当局は一貫して情報封鎖を図るため、外部は事件の真相を知りえないと報道。

最近、新疆当局は所謂宗教撲滅運動を展開。近日、ウス市の警察当局および宗教管理局が地元の家庭教会に押し入り、30数人を連行し、10日以上拘留。また、一人当たり3,000元から5,000元の罰金が課せられたそうです。ラジオフリーアジアによると、現在4人がまだ釈放されていないそうです。

世界ウイグル組織によると、和田(ホータン)地区やアスク地区では、ウイグル族数百人が連行され、2,000人あまりに罰金が課せられたそうです。

世界ウイグル代表大会報道官 迪裏夏氏
「中国当局は新疆で厳しい打撃と行政手段を持って、ウイグル人の宗教信仰を放棄させようとしています。中共は法律執行者を扇動して、暴力的な犯罪行為を行っています」

また、新疆当局は各地の警察局にノルマを与え、懸賞金までかけているそうです。一方、ウイグル人がイスラム教の経典を読んだ場合、発覚されると親族まで連座させられるそうです。

対中国援助協会の責任者傅希秋牧師はラジオフリーアジアに対し、共産党当局は安定維持の看板を掲げて、人権迫害を行っていると指摘。一般市民にまでいわゆる邪教を反対する保証書に署名を強要している事から、当局の恐れがうかがえると述べました。

新唐人テレビがお伝えしました。