出典: 中国数字時代
日付: 2018年5月24日
中国数字時代誌は、新彊ウイグル自治区で大規模に運営されているイスラム教徒の中国人の「再教育」のための強制収容所と中国政府からの宗教弾圧について、学者、人権団体、マスコミからのレポートを紹介しています。
「再教育」のための強制収容所は新彊ウイグル自治区で、ウイグル族取り締まりの一環として2014年にスタートしました。欧州文化神学学院(European School of Culture and Theology)のエイドリアン・ゼンツ(Adrian Zenz)研究員は、この強制収容所に数10万人から100万人強のウイグル族が収容されていると推定しています。ゼンツ氏は、かつて収容されていた人に話を聞き、政府が公示した募集要項、政府招聘通知、建設入札、地域の予算編成書などの政府発表の資料から、この収容人数を割り出しました。
新彊ウイグル自治区での取り締まりに加え、より多くの政府機関が関与する「宗教中国化」キャンペーンや少数民族中国化キャンペーンも行われています。たとえば、共産党幹部による新彊ウイグル自治区の家庭への「ホームステイ」や夜間に自宅に帰ることを許可した軽犯罪者向けの「オープン」収容所など、共産主義思想を教え込むためにさまざまな手段が講じられています。
このキャンペーンは新彊ウイグル自治区のイスラム教徒だけではなく、民族的には漢族に近いながらも、イスラム教徒が大半を占める回族も対象となっていて、アラビア文字やイスラム的な内装の使用が禁止されています。
出典: Bitter Winter