中国共産党が全能神教会を拷問し教化を試みるーーケース4

李芳(1958年生まれ、女性)は、浙江省に住む全能神教会のキリスト教徒である。2004年、李は全能神の信仰を理由に警察に逮捕され、「飛ぶ鷲」などの残酷な拷問を受けた。警官は、24時間、交代で彼女を苦しめた。2017年7月2日、彼女は礼拝への出席と神の信仰を理由に再び警察に逮捕、勾留された。2019年1月、李芳は裁判所より「邪教組織を利用して、法の執行を妨害した」罪で懲役2年3か月と罰金として10,000人民元(約1,450US$)の支払いを言い渡された。その後刑に服するために刑務所に送られた。
彼女が刑務所に入るとすぐに、看守は2人の囚人を派遣し、李芳を監視させ、教化と改心を行った。彼女に座った姿勢を維持させ、動くことを許さずに20センチしかない低い椅子に何時間も座らせた。李芳はすでに坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアを患っており、拷問は体の中央部にひどい痛みを与え、言いようのない苦痛を残した。降参しない彼女を見た看守は、さらに凶悪な囚人2人に拷問を命じた。囚人は李芳に、両手を脚にぴったり付けたまま、両脇に厚いハードカバーの本(厚さ6cm)を2冊挟んだ状態で直立させた。本が床に落ちるとすぐに、彼らは李芳の喉に水を流し込んだ。囚人はまた、李芳に神を冒とくすることを強制的に書かせようとし、李芳がそれを拒否すると、ペン先で右手を刺し、テーブルに叩きつけた。彼女の手はその場で風船のように腫れ上がり、出血した。あまりの痛みに、李芳はテーブルの下に倒れたが、それでも神を冒とくすることは書こうとしなかった。囚人たちは激怒して罵り、李芳の両頬を激しく平手打ちした。その夜、囚人たちは防犯カメラをキルトで覆い、李芳を床に押しつけ、ろっ骨を踏みつけた。李芳は耐え難いほどの痛みに叫び声を上げ、踏みつけられたことで胸に怪我を負った。床に横たわり、起き上がれず、呼吸すると痛みが走った。看守は後に、李芳に体罰を口外しないよう警告した。看守はまた、李芳にアイロンがけの労働を強いた。アイロンを持ち上げるたびに、胸に痛みが走った。状態がわずかに改善したことに気づいたのは、2か月経ってからであった。
李芳は2019年10月に刑期を全うし、釈放されたが、未だ非常に厳重な監視下にある。