中国共産党が全能神教会のキリスト教徒から生きる権利を剥奪ーーケース4

 

張美娟(チャン・メイジュアン)、女性、1973年生まれ。浙江省に居住する全能神教会のキリスト教徒だった。2017年7月2日、神の信仰のために地元の国保大隊の警官に逮捕・拘束された。拘留中は虐待を受け、冷水のシャワーを浴びせられた。もともとは健康だったが、肺を病んでしつこい咳が出るようになった。2019年3月、張美娟は胸の詰まりとともに体に激痛を感じはじめたが、警察は鎮痛薬しか与えなかった。そしてたびたび叱りつけられ話しかけるのを禁じられたせいで、彼女は極度の精神的苦痛にさいなまれるようになった。2019年5月、地方裁判所は「邪教組織を利用して、法の執行を妨害した」したとして張美娟に懲役3年6ヵ月の重い刑と10万人民元(約14,500US$)の罰金を科した。8月28日、張美娟は刑に服すために女子刑務所に送られた。その後彼女の体調は悪化しつづけた。9月10日には地元のがんセンターで末期の肺癌であると診断され、省の刑務所病院に移されたが、それでも釈放はされなかった。彼女の家族が健康上の理由による仮釈放の手続きを始めるのを警察が許したのは、9月18日に危篤状態になってからである。入院してから意識が途切れがちになり、右半身に麻痺も生じた。11月8日、ますます病状が悪化して張美娟は亡くなった。

出典:全能神教会