中国共産党が全能神教会を拷問し教化を試みるーーケース2

章義(1956年生まれ、男性)は、浙江省に住む全能神教会のキリスト教徒である。2017年7月2日、章義は全能神の信仰を理由に現地の警察に逮捕、勾留された。勾留中、警察は章義に教会に関する情報を差し出すよう強制し、中国共産党の役人が作成した文書への署名を要求した。章義が拒否すると、役人は拷問を始め、プラスチックの爪が24本突き出した椅子に毎日午前7時から午後8時30分まで座らせた。章義は背筋を真っ直ぐ伸ばし、両手を膝につけ、頭を上げ、胸を張った姿勢で、動かずに座らなければならなかった。この拷問が1か月以上続いた後、章義の尻の傷が化膿し、そのあまりの痛みから、彼は絶えず震え、夜は熟睡することができなかった。
2018年9月25日午前、警察は文書への署名を拒否した章義の手錠を何度も過剰に締めて苦しめ、彼はやがて意識を失った。手首には、手錠の深い跡が残されている。そして11月、章義は教化の拠点に連行された。
2019年1月、章義は裁判所より「邪教組織を利用して、法の執行を妨害した」罪で懲役2年3か月と罰金として10,000人民元(約1,450US$)の支払いを言い渡された。その後刑に服するために浙江省の刑務所に移送された。
投獄されると、章義を見張る為、看守は凶悪犯を手配し、そこでもプラスチックの爪がついた椅子に長時間座らされることとなった。看守はさらに、刑務所規則の暗記と暗唱を章義に強要した。3か月後、章義は再び尻全体がひどく化膿し、トイレを使うときも、しゃがむことさえ困難になった。体中の骨が痛んだ。
他の看守は、毎晩章義を見張るため交代で配置され、彼の側を半歩も離れることはなかった。章義は、他の囚人と話すことも許されなかった。このような見張りが6か月以上続き、章義は極度に落ち込み、気力を失った。
2019年10月上旬、章義は刑期を全うし、釈放された。投獄中に受けた非人道的な拷問のため、彼は坐骨神経痛と関節リウマチを患い、冷えに過敏になった。章義は現在も中国共産党の監視と嫌がらせを受け、うつと心理的苦痛の状態に置かれている。