中国共産党が全能神教会を拷問し教化を試みる ケース1

譚慧真(1988年生まれ、女性)は、全能神教会のキリスト教徒である。2017年7月2日、譚は全能神の信仰を理由に、浙江省の警察に逮捕、勾留された。2019年1月、譚は「邪教組織を利用して、法の執行を妨害した」罪で懲役2年3か月の判決を受け、その後刑に服するために刑務所に送られた。刑務所に行くと、職員が譚を隔離した。そして、神を冒とくし、全能神教会を中傷する6時間のビデオを視聴させ、教化と改心を迫った。彼女はビデオを見ながらメモを取り、視聴後は反省文を書かされ、夜には思想と理論に関する資料を手書きで10部作成させられた。少しでも刑務所職員の望む通りに作業しないと、厳しい叱責と侮辱、体罰を受けた。
看守は、譚慧真に信仰を放棄させる「四書状」(自白状、改悛状、決裂状、および糾弾・非難状)に署名させようと、意地の悪い囚人数名にさまざまな卑劣な手段で譚を苦しめるよう指示し、食物も1日に数口しか食べさせなかった。日中は飲み水を与えられず、毎日数時間気をつけの姿勢で立たされ、座らされた。囚人たちは譚の頭に水と尿をかけ、休める時間を制限し、腕の皮膚をつねった。看守はその後、譚に神を冒とくする資料の複製を強要し、拒否すると、譚の体を地面に押しつけ、顔と首じゅうに冒とく的なことを書いた。その後、残忍にも、血が出るまでペンの先端で譚の指を突き刺した。
あるときは、譚に神を冒とくすることを書かせるため、囚人が譚の頭を押さえ、左腕を背中の後ろでねじり、背中に足を押し付けた。別の囚人は譚の右手を開いてペンを持たせようとした。譚がもがくと、囚人の一人が譚の左の小指を上げて左腕を持ち上げ、ペンの先端を使って手の傷を刺し、同時に髪の毛を大量に引き裂いた。あまりの痛みに譚は叫び声を上げたが、他の囚人は彼女の口に雑巾を詰めるだけで、何度も何度も拷問を続けた。それから10日間、囚人は毎日このように彼女を苦しめ続けた。譚はあまりの辛さに、唇が裂けて口から血が流れるまで床板に頭を強く打ち付けることもあった。囚人らはこうなるまで、止めなかった。食糧と水を奪われたこともあり、譚は完全に消耗するまで拷問され続けた。譚は絶望と衰弱の危機に瀕し、体重は10キロ以上落ちた。
2か月後、集中的な教化と改心を目的に、譚慧真は別の刑務所管区に移送された。意地悪な囚人らは、譚に脚とかかとを付けて足を広げ、両手を膝に置き、背筋を伸ばした状態で、木製のベンチに座り続けることを命じた。また、一番大きいと思われる辞書2冊を両手に挟ませた状態で、立ったり座ったりさせた。彼らはこれを毎日4〜5時間行い、譚の苦しみは1週間続いた。
看守は譚慧真の決意を徹底的に打ち破るため、毎日2錠の向精神薬を約10日間服用させた。彼らは後に、耳に鉄の締め具をはめたり、清凉油(冷却軟膏)を目に入れたり、乳首を強くひねったり引っ張ったりするなど他にも残忍な拷問方法を用いた。刑期を終える頃には、中国共産党によるあまりの拷問により、譚の反応は減り、記憶は悪化し、全般的に混乱していた。釈放後、警察は長期的に譚の監視と教化を続け、3か月に1度警察署に報告を行い、司法事務所で5年間の改心訓練を受けることを要求した。譚は個人の自由を完全に奪われた。